難聴地域医療学寄附講座

講座紹介

難聴地域医療学寄付講座は、マキチエ株式会社のご寄付のもと設置されました。令和4年10月1日~令和6年9月30日までの2年間の予定です。

超高齢社会において難聴は高齢者の認知症発症のリスクに関与するとともに、とくに少人数世帯や独居者において社会生活を制限することが指摘されております。しかし、本邦では補聴器等による治療がとくに郡市地域では充実しておらず、また治療効果がQOL向上に寄与する科学的検証も十分になされていないのが現状です。本講座は、東北地域の難聴治療の普及と、ご高齢の皆様のQOLの向上をサポートすることを目的とし、さらには難聴治療が生活・精神活動に及ぼす治療効果の検証を行うために、設置されました。

(1)講座設置の目的

宮城県保健福祉部の協力のもと、郡市地域において年間30回の市民公開講座を行い、聴こえのしくみ、難聴が高齢者の健康に及ぼす影響、難聴の治療、に関する講習を実施致します。宮城県内の郡市地域の一般中高年~ご高齢者の皆様と地域の看護師、保健師、介護士などの支援者の皆様を対象として講座を行います。難聴治療の必要性について分かりやすく説明し、ご理解いただくことで難聴に悩む皆様が円滑に医療機関への受診いただけるようサポートさせて頂きます。

(2)活動の内容

連携する医療機関(基幹病院、診療所)において補聴器を用いた治療前後のご高齢の皆様の生活実態ならびに認知機能に関するデータを取得し、補聴による難聴治療の受容性と有効性ならびに生活におよぼす効果について前向き観察研究で検証していく予定です。

(3)研究の内容

地域の医療機関(基幹病院、診療所)に赴き、難聴診療に参加するとともに、現地の医師および言語聴覚士の皆様に難聴に困っている方がこれまで以上に受診しやすくなるよう指導を行なって参ります。

(4)診療の内容

地域における難聴医療の促進とそれによるご高齢の皆様のQOL向上、難聴治療(補聴器)のおよぼす効果の科学的検証、さらに効果の限界や治療の受容が難しいケースの問題点を新しい治療戦略の課題としてフィードバックすることを成果目標としております。

(5)成果目標

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