難聴地域医療学寄附講座

業績

学会発表

2023年7月16日 補聴器フォーラム東北 2023 での講演

「補聴器の基本と最新の話題」
角田梨紗子、鈴木淳
2023年5月18日 第124回日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 総会・学術講演会

宮城県の社会福祉現場における、加齢性難聴に関する講話のニーズ

香取幸夫、角田梨紗子、佐藤剛史
「宮城県の社会福祉現場における、加齢性難聴に関す る講話のニーズ 」(口演)

【目的】地域包括ケアなどの社会福祉現場で難聴治療の講話を行うことは、高齢者の QOL 改善や認知症予防に資すると考えられる。今回、講話の実施を目的に、需要を調査した。

【方法】市町村の福祉担当者に加齢性難聴に関する講義を実施し、地域での出前講話の希望を調査した。高齢者を対象に講話を開始し、参加者にアンケート調査を実施した。

【結果】宮城県の23市町村、96名の福祉担当者に難聴に関する Web 講義を行い、9市町村、計16回の講話希望を得た。
「きこえを良くして楽しい生活を」と題した講話を、質疑応答や難聴のスクリーニングを含む参加型で実施した。参加者は80歳台が中心でアンケートでは9割以上が満足、理解したと回答した。

【展望】地域包括ケアの現場では加齢性難聴の講話のニーズがある。出前講話は継続すべき活動と考えられ、一方で参加していない高齢者への啓発方法を検討する必要がある。

【利益相反】宮城県保健福祉部長寿社会政策課・地域包括ケア推進班の事業として、マキチエ株式会社の支援する東北大学の寄附講座が実施した。
令和4年12月3日 第190回日耳鼻宮城県地方部会学術講演会

香取幸夫、角田梨紗子、佐藤剛史
軽度~中等度の加齢性難聴治療の啓発 (口演)

抄録
加齢性難聴に対して補聴器等で治療を進めることは、高齢者の QOL を向上するとともに、認知症の有病率を低下する効果があると報告されている。東北大学では令和 4 年10 月より難聴地域医療研究寄附講座を開設し、宮城県の支援のもと、地域の福祉活動の現場を訪問して高齢者の難聴に関する啓発活動を行っている。今回、地方部会会員の皆さまに活動内容を報告し、軽度~中等度の加齢性難聴の患者さんの治療に関して依頼を申し上げる。

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