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輩からのメッセージ

石田 英一 (H18入局)

耳鼻咽喉・頭頸部外科ではその診療科名に示されるが如く、かなり広い範囲の疾患を取り扱っています。私はスーパーローテートを終えて入局しましたが、研修中には様々な診療科を回り、それぞれの科の面白さや魅力を感じたため、診療科の選択の際には非常に悩みました。耳鼻咽喉・頭頸部外科は内科的な診断・治療から外科的手術治療まで幅広い領域でそれぞれに専門性を持ったドクターが活躍しています。具体的には手術だけを取り上げても、中耳・側頭骨を中心とした顕微鏡手術から、内視鏡を中心とした鼻副鼻腔手術、直にメスを握る頭頸部手術など、その診療内容は極めて多岐に渡ります。私は、「そんな耳鼻科ならばきっと何かやりたいことが見つかるだろう」という思いを一番の決め手に入局しましたが、今では、日々経験したことのない疾患や手術と巡り合いながらの日常診療は、期待したように飽き足らない充実したものであり、よい選択ができたと感じています。

耳鼻咽喉・頭頸部外科のその広い診療範囲は、裏返すともう一つの大きな特徴になると考えます。広い分野にまたがるがゆえに相対的に各分野を専門とするドクターの母集団が少ない傾向にあります。それゆえに、診療範囲の中にはまだまだ発展途上であったり、場合によっては未開拓に近い分野さえも少なからず眠っています。自分が何か新しいことを生み出したり、広く日本の中で、ひいては世界に向けて自分の専門性や立ち位置を確立することの出来る可能性を大きく秘めた土壌と言えるのではないでしょうか。

すでに耳鼻咽喉・頭頸部外科入局を考えている先生方はもちろん、やりがいのある仕事や自分に合った仕事を探し悩んでいる先生方、ぜひ耳鼻咽喉・頭頸部外科入局を楽しみにお待ちしています。