学生・研修医の方へ

HOME  >  後期研修プログラムのご案内

期研修プログラムのご案内

平成29年度 東北大学耳鼻咽喉科専門研修プログラム

はじめに

耳鼻咽喉・頭頸部科の特徴の一つに、幅広い診療領域を有することが挙げられます(図)。主要なものだけでも耳科、鼻科、喉頭科、口腔咽頭科、頭頸部外科、小児耳鼻科などが挙げられ、相互に関連しつつも独立した専門性を有しています。さらに、例として耳科分野だけを取り上げてみても、側頭骨外科、神経耳科、中耳感染症、人工内耳、耳管疾患等々と細分化され、耳鼻咽喉科専門医はそれぞれに対する知識と技能が求められます。また、いわゆる5感の内、視覚を除く、聴覚、嗅覚、味覚、皮膚感覚の4つを取り扱う科ともいえます。耳鼻咽喉科専門医を取得するには、それらを万遍なく経験することが求められます。

日本耳鼻咽喉科学会が認定する耳鼻咽喉科専門医(専門医制度について)の取得には、日本耳鼻咽喉科学会認定の研修指定病院での4年間の後期研修が必要です。

図 (クリックすると拡大して表示します)

第1段階

東北大学耳鼻科の後期研修プログラム(図)は、まず大学病院で約1年間、幅広い耳鼻咽喉・頭頸部外科分野全体を経験し、overviewすることから始まります。大学病院は、耳疾患、鼻疾患、頭頸部癌など疾患毎に分けられた2から3の診療グループで構成されていますが、これらのグループを約3ヶ月毎にローテートし、偏りのない疾患を経験するよう配慮しています。加えて、一定期間外来診療グループに配属されます。外来診療についても、上級医と共に行うことで、外来診療のdecision makingについて学びます。

また、この間に1~2回の学会発表の機会があります。症例報告の発表などを通じて文献検索や学術活動のトレーニングも行います。国際学会で発表する後期研修医も少なくありません。

図 (クリックすると拡大して表示します)

第2段階

プログラムの次のステップは、耳鼻咽喉科のcommon diseaseを数多く経験することです。耳鼻咽喉科のcommon diseaseと言える急性中耳炎、滲出性中耳炎、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、急性扁桃炎、慢性扁桃炎などを数多く経験し、その病態の診断、治療について学びます。また、口蓋扁桃摘出、鼓膜切開、鼓室換気チューブ留置、ラリンゴマイクロなど、基礎的な処置・手術について執刀の経験を積む時期でもあります。このステップは、common diseaseの多い地域の第一線病院で約6~12ヶ月間行います。

第3段階

プログラムの最後のステップは、より専門性の高い手術や治療について、機能分化が進んだ仙台市内・近郊の関連病院を中心に行われます。例として、鼻副鼻腔内視鏡手術、頭頸部癌診療、鼓室形成術、人工内耳、顔面外傷などが挙げられます。各施設1~2年間、数施設での研修を経ることになります。この間に、数多くの症例、手術執刀を経験します。より高度な臨床研修を求めて国内臨床留学やイタリアでの研修を行う後期研修医もいます。

各関連病院間でのプログラムの調整は、定期的に関連病院協議会などを開催して行われます。また、後期研修プログラム参加者に対しては、年に一度、進捗状況を報告すると共に、興味を持っている分野あるいは国内/国外留学など、研修についての希望を述べるアンケートが実施され、その後の研修に反映されています。

研修が終了し、耳鼻咽喉科専門医を取得した後は、耳科学、鼻科学、頭頸科学など各々の専門領域のエキスパートとなり、各分野での第一人者となるべく更に研鑽を積む事となります。