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輩からのメッセージ

奥村 有理 (H21入局)

研修医の皆さんは「耳鼻科」と聞いて、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
中耳炎、鼻出血、咽頭通、めまい・・・。救急外来でも遭遇する機会の多い疾患ですね。
頭頸部癌は大きな手術をしていたなぁ、という印象もあるかと思います。
しかし、研修中に耳鼻科を回らない限り、日々どんなことをしているのか具体的には分からない方が多いと思います。

「耳鼻咽喉・頭頸部外科」という名前の通り、みみ・はな・のど(咽頭・喉頭)、つまり首から上の疾患を扱う科です。患者さんは、男女問わず、生まれたばかりの赤ちゃんから、かなりご高齢の方までいらっしゃいます。症状も多岐にわたり、上気道狭窄のように一刻を争う緊急疾患から、長期の内服加療を要す慢性疾患まで扱っています。

一般的には「マイナー外科」に属しますので、治療において手術は重要な位置を占めています。頭頸部癌のように、高度な専門性が要求されつつ、術前から術後まで他科との連携が非常に重要となってくる大手術から、局所麻酔で行う鼓膜切開のように、低侵襲で患者さんのQOL上昇に貢献できる手術まで、様々な手術を行っています。

このように「非常に広い守備範囲」が耳鼻科の一番の特長だと思います。

「それだけ大変なんじゃないかな・・・」 そう思う方もいらっしゃるでしょう。
そんなことはありません。それぞれの分野の診療に携わり、より多くの専門知識を得ると共に、自分の興味を持った分野を探求することができる、これほど大きな魅力はないと思います。

耳鼻科に興味を持っている方、ちょっと興味を持ち始めた方、研修では回らなかったけど実は少し興味のある方、とても温かい雰囲気の教室ですので、ぜひ一度ご連絡ください。